脳動脈瘤部分へのステントの留置をシミュレーションします。ステントには様々な種類の、様々なサイズや長さがラインナップされていますが、「どのステントを用いれば良いか」という予測はベテランの医師をもってしても難しいものがあります。このシミュレーションで治療に最適なステントが予測可能になります。
ステントには様々な種類の、様々なサイズや長さがラインナップされています。当然のことながら、脳血管の太さや脳動脈瘤の大きさは人それぞれで千差万別であり、各患者さんに合わせたステントの種類選択が必要不可欠となります。
これまでは、血管造影等の画像をモニターに写して、2次元計測の結果を見ながら、必要なステントのサイズや長さを見積もっていました。
しかしながら、「どのステントを用いれば良いか」という予測はベテランの医師をもってしても難しいものがあります。ステントはカテーテルから広げるようにして留置を行うため、最終的にどのような形でステントが置かれるのかは「置いてみないとわからない」という側面がありました。
ステント選択が上手くいかずに、不適切なステントを用いてしまうと、ステントの長さが足りなくなる(脳動脈瘤の発生部分をステントで覆うことが出来ない)事があります。このような現象は“ショートニング”とも呼ばれています。
このシミュレーションでは治療前にステント留置をシミュレーションすることで、ショートニング等を起こす可能性のあるステントを事前に把握することが可能となり、治療に最適なステントを今までより具体的に予測可能となります。
*シミュレーションに対応しているステントは各種寸法が判明しているWall braidedタイプのステントに限られます(Razer Cutステントは未対応になります)。詳しくはContactよりお問い合わせ下さい。